都市調査研究グランプリ

第7回都市調査研究グランプリ 受賞者の声

第7回都市調査研究グランプリ 受賞者の声

グランプリ・鎌倉市

このたびは、第7回都市調査研究グランプリ(CR-1グランプリ)において、グランプリという大変栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。

鎌倉市では中長期的な展望を見据え、様々なテーマで調査研究を行っております。今回グランプリをいただいた「ひきこもりに関する実態調査-鎌倉市におけるひきこもりの実態と支援策について-」は、本市の広範な行政分野にまたがる社会問題で、取組んでいかなければならない研究テーマとして、関係各課から成るワーキンググループを設置し研究を進めました。

 

本研究は、既に国や他自治体で実施されているひきこもり調査の結果を踏まえ、これら調査結果から導き出された傾向を補完するかたちで本市のひきこもり者の傾向を導き出し、本市に必要とされる施策の提言を試みました。また、ひきこもり当事者と身近に接している支援団体の協力を得ながら、ひきこもり当事者及びその家族へヒアリングをすることで詳細な事例分析を行った点が特徴です。

研究で終わらせず、今後どのようにひきこもり支援施策に展開していくかが重要です。このような賞をいただけたことで、関係者の励みとなり、取組の一層の推進につながる事を期待しております。

 

本調査研究にご協力いただいた皆様に御礼申し上げるとともに、本市の取組が、少しでも他地域の皆様のご参考になれば幸いです。今後とも、皆様のご指導をよろしくお願い致します。

 

 

自治体実施調査研究部門 優秀賞・盛岡市

この度は、第7回都市調査研究グランプリにおいて優秀賞というすばらしい賞をいただき、心から感謝申し上げます。都市を対象とするグランプリにおいて、中山間地域をテーマとした本研究が高い評価をいただきましたことは、都市部と中山間地域との関係性が市勢の発展に重要であることを改めて認識する機会となり、今後の施策の展開に弾みがつくことが期待されます。

 

盛岡市では、平成20年度に岩手県立大学と共同で「盛岡市まちづくり研究所」を創設して以来、緊急度・優先度の高い市政課題の調査研究に取り組み、その成果を新たな施策に反映してきました。

 

本研究では、盛岡市内の中で、都市部と比べ様々な課題が先行していると思われる中山間地域に焦点を当て、文献調査、統計資料の活用、ヒアリング調査、各種ワークショップへの参加等の手段により、これまで未解明の部分が大きかった中山間地域の変遷と実態を多角的な視点から捉えています。そして、各地区でこれまで実践されてきた地域づくりの展開プロセスと現状・課題とを整理し、今後の地域活動や施策の方向性として、地域サポート人材(地域おこし協力隊など)とともに地域を支えるしくみづくりを考察しました。

 

中山間地域で暮らす市民とは継続的に意見交換を重ねており、一部の地区では、自主的に地域サポート人材の受入体制が構築され始めているほか、すでに地域サポート人材を受け入れた地区では、外部者の視点による着想を基に、中山間地域での暮らしと豊富な地域資源とを掛け合わせた新しい価値が模索され始めています。

 

本研究が、各自治体の皆様の参考になりましたら幸甚です。今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

 

<「盛岡市における中山間地域の特性・魅力に関する研究について」平成27年度研究報告書>

次のURLより全文ダウンロードできます。(盛岡市公式HPにリンク)

http://www.city.morioka.iwate.jp/shisei/machizukuri/thinktank/1009675.html

 

 

自治体実施調査研究部門 優秀賞・横須賀市

このたびは、第7回都市調査研究グランプリ(CR-1グランプリ)の優秀賞という名誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。

 

本研究は「高齢社会における既存住宅ストックに関する課題分析」をテーマに、社会問題である空き家対策に着目しています。本市でも空き家バンクの創設や空き家活用事業等その対策に取り組んでいる状況です。

 

市内の空き家発生状況は地域によって異なるためエリアマネジメントの観点が求められます。また、空き家活用事業は、その取り組み自体が注目されがちですが、今後は効果や展開手法についての議論が必要です。さらに、1960年~1970年代にかけて多く開発された郊外住宅地においても今後対策が求められることになります。

 

以上のような認識から当研究所では、庁内データである水道の開閉栓情報を利用し市内の空き家分布状況を経年的に把握することを試みました。また、平成24年度から実施している谷戸地域の空き家を大学生ルームシェアに活用した事例を対象に、空き家活用のフィールドワークを実践し事業継続における課題を提言しました。さらに、今後空き家化が懸念される郊外住宅地で、住宅の活用意向について大学や外部研究機関と共同でアンケート調査を実施し、空き家発生要因等を考察しました。

 

以上、既存データ分析、フィールドワーク、アンケートと幅広い研究手法で挑戦しましたが、これらの手法は、どの自治体におかれましても取り組むことが可能な内容であると思います。

 

この研究成果が、他の自治体の皆様に少しでもお役に立てれば幸甚です。

 

自治体が抱える課題には、共通点が多々あると考えます。今後とも皆様と情報共有させていただきながら、課題解決に向けて努力したいと思っておりますので、ご指導よろしくお願いいたします。

 

<研究報告書>※以下のURLにて研究報告書を公表しています。

横須賀白書2015(該当箇所は、pp.45-122)

http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/0110/upi/jouhou/hakusyo.html

 

自治体実施調査研究部門 奨励賞・彩の国さいたま人づくり広域連合

このたびは、第7回都市調査研究グランプリ(CR-1グランプリ)において奨励賞をいただき、誠にありがとうございます。

 

彩の国さいたま人づくり広域連合では、県・市町村・企業・NPO及び大学等の様々な主体が集まり、埼玉の未来を共に考える「産民学官・政策課題共同研究」に取り組んでいます。

産民学官それぞれの主体が持つ人材や情報、ノウハウ等を活用、組み合わせ、地域課題の解決に真に役立つ政策提言を行っています。

また、研究を通して、企画力や課題解決力等に優れた人材の育成を目指しています。

 

本研究「『埼玉県の空き家』の課題パターン抽出とその解決策の提言」では、今日の少子高齢化・人口減少といった急激な社会情勢の変化の中で大きな社会問題となっている空き家問題について研究を行いました。

埼玉県における空き家の課題抽出と有効活用をテーマに、産民学官それぞれの英知を合わせ、その解決策を提言しました。

 

この研究が、同様の課題を抱える自治体の皆様に少しでもお役に立てば幸いです。

 

引き続き、時宜を得たテーマを設定し、政策課題の解決に向けて研究に取り組んでまいりますので、ご注目ください。

今後とも、皆様のご指導よろしくお願いいたします。

 

<研究報告書>

※以下のURLにて研究報告書を公表しています(当広域連合HPへのリンク)

http://www.hitozukuri.or.jp/jinzai/seisaku/80kenkyu/01/H27/H27akiya.pdf

 

 

職員自主調査研究部門 奨励賞・羽村市自主研究グループ 職員の自衛消防力(防災意識)研究会

このたびは、第7回都市調査研究グランプリ(CR-1グランプリ)の奨励賞という栄えある賞をいただき、心より御礼申し上げます。

 

羽村市では職員の自己啓発の高揚と職場の学習的風土づくりの推進を図るため、職員の自主研究活動の推進及び助成を行っています。今回の調査研究は、平成27年度入庁の新任職員の有志11名が自主研究グループを結成し、「職員の防災意識(自衛消防力)の向上」をテーマとして行ったものです。

 

近年東日本大震災等の大規模災害が多発している中、今まで以上に市職員一人ひとりが災害時に率先して行動できる能力と意識を身に付ける必要があると考え、約半年間かけて上記テーマに関する調査研究を行ってきました。福生消防署へのヒアリング調査や多摩26市へのアンケート調査など、関係各位のご協力をいただき、自衛消防力向上のために9つの提言を行いました。

 

調査研究を通じて、私たちの活動が市政の役に立ったという達成感に加え、メンバー自身の能力の向上にもつながったと感じています。表彰式では、新任職員のみで行った研究でありながら高度な提案ができているという講評をいただき、メンバー一同とてもうれしく思っております。今回の受賞をきっかけに、自主研究活動が羽村市の風土として根付き、より多くの職員の積極的な活動につながることを期待しています。

 

今回の研究結果が少しでも他自治体の皆様の参考になれば幸いです。今後ともご指導の程よろしくお願いいたします。

 

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