都市調査研究グランプリ

第6回都市調査研究グランプリ 受賞者の声(最優秀賞)

第6回都市調査研究グランプリ 受賞者の声

最優秀賞・鎌倉市

このたびは、第6回都市調査研究グランプリ(CR-1グランプリ)の最優秀賞という大変栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。

 

鎌倉市では中長期的な展望を見据え、様々なテーマで調査研究を行っておりますが、今回グランプリをいただいた「高齢化が進む分譲地の課題解決に向けた調査研究」は、本市がまさに取組んでいかなければならない様々な課題を包摂している研究テーマとして、本市に自治体シンクタンクが設置された平成23年度時から継続して取り組んできたものです。

 

本研究の特長は、「エリアマネジメント」に焦点を当て、それを足がかりとして地域の価値を高め、地域コミュニティの再生を試みたところにあり、モデル地域でのアクションリサーチを中間総括としてまとめながら、他地域への横展開を見据えた、アンケート・ヒアリング調査を実施し、住民の声を踏まえた政策提案をしています。また、モデル地域とのコミュニケーションを大切にし、4年間という長い時間の中で紆余曲折を経ながら地道に取り組んできた点も高く評価して頂き、大変有り難く感じています。

 

本研究は発展途上にあり、ここからがまさに本番という認識でおりますが、新しいスタートの節目にこのような賞をいただけたことは、地域にとっても職員にとっても大きな自信につながりました。まちづくりは一日にしてならずで、終わりなきテーマでありますが、今後も視点を広げ、引き続き地域コミュニティと連携した実践を目指して参りたいと思います。本市の取組が、少しでも他地域の皆様のご参考になれば幸いです。

 

今後とも、皆様のご指導をよろしくお願い致します。

 

 

<研究報告書>

※以下のURLにて研究報告書を公表しています(鎌倉市HPへのリンク)

https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/seisaku-souzou/report-26.html

 

自治体実施調査研究部門優秀賞・宇都宮市

このたびは、第6回都市調査研究グランプリ(CR-1グランプリ)の優秀賞という名誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。

 

この度、宇都宮市が実施した研究は、地方分権時代に求められる政策形成能力の向上を目的として、社会調査に関わるデータ収集・分析・公表まで社会調査の一連の過程を包括的に研究したものです。本研究は社会調査に詳しい福島大学今西准教授(当時)と共同で、かつ本市職員で構成するワーキンググループを設置し全庁的な組織体制の下で平成26年度1年間をかけて実施してきました。この研究の結果、政策形成の問題・課題に資する情報を引き出すために、まずは最適な調査設計を実現できる職員の能力を組織的に養うことが重要だと結論づけ、これを推進するために職員の能力形成と社会調査の適切な活用に向けた組織連携を実施していくという提言を行いました。

 

本市でも本研究成果を活かして各種調査の改善に取り組んでまいりますので、皆様の御指導をよろしくお願い申し上げます。今回の研究成果が、各自治体の皆様に、少しでも役立てていただけましたら幸いです。

 

<研究報告書>※以下のURLにて研究報告書を公表しています(宇都宮市HPへのリンク)

http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/machizukuri/shiseikenkyu/003142.html

本研究の詳細な記述および資料は庁内向けの報告書として別に用意しており,うつのみや市政研究センターにて閲覧可能です。

 

 

自治体実施調査研究部門奨励賞・相模原市

このたびは、第6回都市調査研究グランプリ(CR-1グランプリ)において、奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。

 

相模原市(さがみはら都市みらい研究所)では、地域特性に即した先進的、長期的な都市戦略の構築に向け、市民、学識経験者等、多様な主体の英知を集結しながら様々な調査研究を行っております。

 

人口減少・少子高齢化時代に突入し、本市の人口は、現状の約72万人から2060年には約54万人まで減少すると推計しています。中でも、中山間地域を含む地区においては、現状の7割減、高齢化率60%以上になると推計しており、早急な対応が求められています。

 

そのような状況下、地域が目指す将来像を実現するためには、地域の実情を正確に把握し、地域住民の意思を集約しながら、地域特性を生かした施策を検討していく必要がありますが、その方法は、地域それぞれ、実情が異なるため、画一的な方法はなく、地域政策担当職員の個々の能力に委ねられている部分が大きいという課題があると認識しております。

 

本調査研究はそのような課題を踏まえ、本市の中山間地域を含む地区をモデルとして、各種統計資料、アンケート調査等から地域の将来を展望する手法や行政及び地域が果たす役割を整理し、住民主体の地域活性化施策等を研究いたしました。

 

この調査研究が、同様な課題を抱える全国の自治体の皆様に少しでもお役に立てば幸いです。

 

今後も政策課題の解決に向けて、調査研究に取り組んでまいりますので、皆様のご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

 

<中山間地域の現状と将来に関する調査研究>

※以下のURLにて研究内容を公表しています(相模原市HPへのリンク)

http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/020/088/h25_cyusankan.pdf

 

 

職員自主調査研究部門優秀賞・武蔵野市 渡辺氏

このたびは、第6回都市調査研究グランプリ(CR-1グランプリ)の優秀賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。

 

今回受賞しました研究は地方公務員の任期付短時間勤務職員制度に焦点を当てましたが、研究の契機は臨時・非常勤職員制度に関する様々な問題の存在でした。両制度のみならず、任期の定めのない常勤職員を含めた多様な任用形態全体を見渡した制度の再構築が必要であると考えましたが、今回の結論には考察を深める部分が残っており今後の課題としたいと思います。本研究では、藤沢市役所のご担当者をはじめ、様々な方に大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。今後も、自治体職員として、課題解決に向けて取り組んでまいりますので、皆様の御指導をよろしくお願い申し上げます。

 

 

職員自主調査研究部門奨励賞・前橋市観光英語自主研究グループ

このたびは、栄えある第6回都市調査研究グランプリ(CR-1グランプリ)の奨励賞をいただき、心から感謝を申し上げます。

 

前橋市では、職員の自由な政策提言を促進するとともに、職員の資質向上と職員相互が高めあう職場づくりを推進するため、市政を取り巻く課題等について、自主的な研究を行うグループの調査研究活動を研修の一環に取り入れて実施しております。

 

こうした中、私たちのグループは、国内全体で右肩上がりに上昇しているインバウンド観光客に対し、特別な英会話スキルを持たない一般職員でも対応できる仕組みづくりを研究テーマとし、複数の課の横断メンバーで活動を行いました。具体的には、外国人対応に必要な市域の情報(クレジットカード対応、両替、Wi-fi接続)などを調査するとともに、観光案内所や行政窓口での職員対応の支援(指差し確認ボード、音声翻訳、スカイプやFacetimeによる遠隔通訳システム)について研究しました。こうしたサービスを展開する事業者も実際に現れており、研究の方向性が合致していたことを確信しております。今回の研究成果が、増加する外国人観光客対応の中で役立っていくようであれば幸いです。

 

今後も行政課題に気づく目をもって調査研究を行い、業務に取り入れられるよう活動を進めてまいりたいと考えております。関係皆様方の引き続きのご指導をよろしくお願いいたします。

 

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