報告書

ニュー・パブリック・マネージメントと自治体の選択(ブックレット3)

ニュー・パブリック・マネージメントと自治体の選択(ブックレット3)


A5版 111p
完売いたしました

 

本ブックレットは、『行財政改革の新しい手法と自治体の選択-どう選択し、活用するか-』をテーマにして、(財)日本都市センターが全国の都市自治体関係者を対象にして企画・実施した、第2回都市経営セミナー(平成12年11月13日実施)での基調講演、事例報告とパネルディスカッションの内容をまとめたものである。

 

地方分権改革が実施の段階に入った今日、全国の自治体においては、各々の自治体独自の政策形成や制度設計の展開に努めるとともに、行財政運営や行政体制についても、新たな視点から改革・整備を図ることによって、地方分権型社会に相応しい自治体の行政スタイルを構築することが強く求められている。

 

当センターにおいても、新しい時代における都市行政の体制や行政システムのあり方を探るため、「分権型社会の都市行政と組織改革」、「行政評価の設計・導入とその視点・手順」、「行財政改革の新しい手法と都市自治体の選択」などの政策研究を行い、その成果を全国の自治体等に積極的に公表・提供してきた。

 

今回の都市経営セミナーでは、それらの研究の成果を踏まえつつ、近年、自治体関係者の間で高い関心が寄せられているニュー・パブリック・マネージメント(NPM)、即ち「新しい公共管理」をテーマとして取り上げた。NPMの考え方や手法についてフランクに議論することにより、今後、自治体自らがその行政システムや行政スタイルを改革するにあたって、この新しい手法を"主体的に"選択し、活用する際の一助としてもらいたいというのが、当セミナーのねらいである。

本ブックレットが全国の自治体関係者はもとより、広く市民各位にも活用されることを期待いたしたい。

第1部 基調講演 ―地方分権と自治体改革―

東京大学大学院法学政治学研究科教授 森田 朗

1.改革の時代

2.財政危機と自治の能力

3.行政改革の考え方―NPM(新しい公共管理論)

4.自治体改革の課題と方向

 

第2部 事例報告

1.静岡県型行政評価システム-節約から行政の生産性向上に向けて-

静岡県総務部行政改革室長 岩崎 富夫

2.千葉市におけるPFIの取り組み

千葉市市民局生活文化部消費生活センター主幹 山崎 正義

 

第3部 パネルディスカッション

行財政改革の新しい手法と自治体の選択 ――どう選択し、活用するか――

1.行財政改革の新しい手法といくつかの課題

2.臼杵市における行財政改革の実践

3.行政評価の導入による都市経営改革の実践

4.決算・監査の近代化-都市行財政改革の要に

5.NPMと自治体、PFIによる行政改革の実践

6.新しい手法の主体的な選択と導入の留意点

7.会場との意見交換

8.まとめ-市民・長・議員・職員がそれぞれ活動を

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