報告書

人口減少時代における都市経営に関する調査研究 報告書

人口減少時代における都市経営に関する調査研究 報告書


A4判 157p
定価2200円(本体価格2000円+税10%)
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本書は、平成18年度、平成19年度の2か年にわたり、(財)日本都市センターが実施した、「人口減少時代における都市経営に関する調査研究」の報告書である。
わが国の人口は、2005年に自然減に転じた。これは、近代以降のわが国においては大きな転換点である。このような中、都市経営は将来を見据えた難しい舵取りを迫られる状況にあり、今から取り組むべき政策課題も多く存在している。そこで、本調査研究では、「人口減少時代の都市経営に関する研究会」(座長 大西隆 東京大学先端科学技術研究センター教授)を設置し、「人口減少社会」によってもたらされるであろう社会経済状況を踏まえつつ、具体的にどのような行政課題が発生するのかを議論するとともに、人口減少下における内外の自治体の取組事例の調査を行い、人口減少社会における都市経営のあり方について検討することにより、調査研究を進めてきた。
本書は、4部により構成されている。第1部「人口減少社会の到来とその影響」わが国の今後の人口動態、わが国の人口ピラミッドの経年変化が社会経済状況に与える影響、人口動態が社会基盤に与える影響についてとりまとめた。第2部「人口減少時代における都市経営」では、人口減少時代におけるまちづくりの基本的な方向性、サスティナブルな地域社会を形成するための人口・経済・財政面での基盤、人口減少時代の行政運営などについてとりまとめた。第3部「地域別にみた人口減少時代の課題と対応」では、人口減少が都市自治体に与える影響とその課題については、地域によって異なっていることを論じた。第4部「事例研究」では、現地調査を実施した事例及び研究会で報告いただいた事例について、それぞれとりまとめた。

第1部 人口減少社会の到来とその影響

序章 はじめに
(執筆:(財)日本都市センター)
第1章 「現役世代減少問題」の実相
(執筆:日本政策投資銀行地域振興部参事役 藻谷浩介)
第2章 人口減少社会と社会基盤
(執筆:東京大学大学院工学系研究科教授 上田孝行)

第2部 人口減少時代における都市経営

序章 はじめに
(執筆:(財)日本都市センター)
第1章 逆都市化時代のまちづくり―その課題と展望―
(執筆:東京大学先端科学技術研究センター教授 大西隆)
第2章 サスティナブルな都市経営に向けた三つの基盤―人口・経済・財政から―
(執筆:政策研究大学院大学教授 松谷明彦)
第3章 人口減少時代の行政運営
(執筆:東京大学大学院公共政策学連携研究部・教育部部長 森田朗)

第3部 地域別にみた人口減少時代の課題と対応

(執筆:(財)日本都市センター)
第1章 都市類型の概況
第2章 都市/非都市地域の人口減少社会への対応

第4部 事例研究

第1章 青森市のコンパクトシティ推進の取組み
(執筆:(財)日本都市センター研究員 中西規之)
第2章 福井市のコンパクトシティ推進の取組み
(執筆:福井市都市戦略部コンパクトシティ推進室長 高橋栄次郎)
第3章 豊田市における子育て支援の取組み
(執筆:豊田市子ども部調整監 鈴木鋭敏)
第4章 千里ニュータウンの再生に向けた取組み
(執筆:豊中市まちづくり推進部千里ニュータウン再生推進課長 長谷川健一)
第5章 ドイツにおける人口動態と都市政策
(執筆:(財)日本都市センター研究員 中西規之)
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