報告書

発達障害支援ネットワーク構築に向けて

発達障害支援ネットワーク構築に向けて


A5判 93p
定価550円(本体価格500円+税10%)

 

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近年、発達が気になる、あるいは明らかに発達障害が認められる子どもが増加しているとともに、障害がないと思われている子どもの中にも、潜在的に発達障害を抱えている場合がある。

発達障害は早期発見、早期支援により、円滑に社会生活を営むことができるようになる人が多いことから、十分な対策を講じることにより、少しでも多くの人が社会で円滑に活躍し、自己実現の機会を保障されることが重要である。また、これまで家庭の中で抱え込んでいた負担を軽減することができるだけでなく、地域社会としても大きな財産となると考えられる。

しかしながら、現状としては、「発達障害とは何か」ということに対する十分な理解が社会的に得られておらず、その発見が遅れたり、発見してもそのことが家族等に受け入れられず、関係者において十分な対応がされないという状況が多く見受けられるところである。

そこで、平成23年度に、高岡市と当センターと共同して、高岡市における各関係主体がそれぞれの役割を認識し、情報の共有と相互連携によるネットワークを形成すること通じて、発達障害児を支援するとともに、全ての子どもに目配りをしていく体制づくりを目的とした調査研究を実施した。

中間報告では、発達障害児を早期に発見対応を行うため、家庭のみならず、保健機関や保育所・幼稚園等が、学校や福祉関係機関等に情報をつなぎ、適切な対処を切れ目なく行うこと、また、これらの機関が病院等医療機関と連携を図ることが対策として重要であり、高岡市における、そのための課題と対応などについてとりまとめたところである。

本ブックレットは、高岡市における事例、特にネットワークづくりについての提言を取りまとめていく手法・手順等について、全国の都市自治体等に参考にしていただけるよう、研究会の学識者委員の論考も加えながら、とりまとめたものである。

第1部 発達障害支援ネットワーク構築に向けた諸論点

第1章 「高岡市発達障害支援ネットワーク調査研究」にみる発達障害児支援ネットワークづくりのポイント
(財団法人日本都市センター研究室主任研究員 中西規之)

第2章 発達障害支援ネットワーク構築における3つの課題
(東京学芸大学特別支援講座教授 加瀬進)

第3章 発達障害支援ネットワーク構築に向けた体制づくりと課題
(日本女子大学人間社会学部准教授 村上祐介)

第2部 事例研究

第1章 滋賀県湖南市
(財団法人日本都市センター研究室主任研究員 中西規之)

第2章 長野県中野市
(財団法人日本都市センター研究室主任研究員 中西規之)

第3章 兵庫県姫路市
(財団法人日本都市センター研究室主任研究員 中西規之)

参考資料

高岡市発達障害支援ネットワーク研究会中間報告

ライフサイクルに応じた発達障害への気づきと各主体の対応

 

 

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