人口減少時代のまちづくりとファシリティマネジメントの展望-第16回都市経営セミナー-
人口減少時代のまちづくりとファシリティマネジメントの展望-第16回都市経営セミナー-
A5判 112p
定価550円(本体価格500円+税10%)
amazonでの購入はこちらから PDFのダウンロードはこちらから
近年、わが国の急速な人口減少に関する推計が相次いで公表され、社会の注目を集めるようになってきている。これまでのように人口が増え、都市が拡大するのが一般的であった時代には、数多くの公共施設やインフラ(上下水道や道路等)が、まちづくりの一環としても全国津々浦々にまで整備がなされてきた。しかしながら、わが国では今後数十年に渡って急激な人口減少局面を迎えるものと予測されており、多くの都市は公共施設を過大に抱えるようになり、その維持・保全にかかる財政負担が大きな政策課題と見なされるようになってきている。
こうした課題に対応すべく、各自治体では独自に保全計画の策定や施設の統廃合を行うなど、いわゆるファシリティマネジメントを導入する動きが見られるようになっているが、都市の住民の観点からすれば、こうした公共施設等の再配置や適切な保全もまた、植林による環境との共生や福祉施設への転用といった形で住民に資する「まちづくり」というより大きな枠組みの中に位置づけていくことが今後より一層重要となってくると考えられる。
このブックレットは、「人口減少時代のまちづくりとファシリティマネジメントの展望」をテーマに、(公財)日本都市センターが全国の都市自治体関係者を対象として開催した、第16回都市経営セミナー(平成26年7月18日実施)の内容を取りまとめたものである。これからの人口減少時代におけるまちづくりのあり方やファシリティマネジメントのあり方、および都市自治体の取組みについて、先進事例を紹介しつつ今後の可能性を展望している。本書が自治体関係者はもとより、広く関係各位にも活用されることを切に願うものである。
基調講演
ファシリティマネジメントを再考する-人口減少時代のまちづくりの視点から-
(豊橋技術科学大学学長・日本学術会議会長・東京大学名誉教授 大西隆)
講師講演1
少子高齢化時代の都市のあり方
(日本大学経済学部 中川雅之)
講師講演2
人口減少時代のまちづくりとファシリティマネジメントの展望
(首都大学東京客員教授 山本 康友)
パネルディスカッション
人口減少時代のまちづくりとファシリティマネジメントの展望
1.パネリスト報告 秋田県美郷町の取り組み概要
(秋田県美郷町長 松田知己)
2.パネリスト報告 福岡市におけるアセットマネジメントの取組みについて
(福岡市財政局理事 諌山和仁)
3.パネルディスカッション
■コーディネーター
(日本大学経済学部 中川雅之)
■パネリスト
(首都大学東京客員教授 山本康友)
(秋田県美郷町長 松田知己)
(福岡市財政局理事 諌山和仁)
(専修大学法学部教授 藤田由紀子)