報告書

地域包括ケアシステムの成功の鍵-医療・介護・保健分野が連携した「見える化」・ヘルスリテラシーの向上-

地域包括ケアシステムの成功の鍵-医療・介護・保健分野が連携した「見える化」・ヘルスリテラシーの向上-


A5判 268p
定価1100円(本体価格1000円+税10%)

 

amazonでの購入はこちらから

エグゼクティブ・サマリー(PDF形式)はこちらから

PDFの全文ダウンロードはこちらから

 

現在、わが国では、少子高齢化・人口減社会においても「持続可能な社会」の実現を目指して、「社会保障と税の一体改革」が進められている。そのプログラム法である「持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律」が平成25年12月に成立したことを受けて、平成26年6月には「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」が成立し、医療・介護両部門の機能分化・連携等による「地域包括ケアシステム」の構築が、全国で進められようとしている。

自治体においても、個々の地域特性に応じて、医療・介護分野の連携による在宅医療の推進や、地域社会・関係機関と連携した住民の健康づくりに取り組み、医療費抑制等の面で一定の効果が現れているところもある。しかし一方で、専門的人材や地域資源の不足等から、対応に苦慮しているところも数多く見受けられるようである。

このような背景を踏まえ、当センターでは、学識者や自治体職員による「都市自治体行政の専門性(医療・介護・保健)に関する研究会」(座長 川渕孝一 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科教授)を平成26年7月に設置し、地域包括ケアシステムの構築に向けて、医療・介護・保健分野を中心に、各分野の連携が求められている現状、都市自治体等が果たすべき役割、様々なデータの利活用や客観的指標の設定の可能性等について、関連する専門的視点から具体的に検討を行い、考察を進めてきたところであり、本報告書はこれらを取りまとめたものである。

 

 

目次

序章-地域包括ケアシステムが求められている背景-

(東京医科歯科大学大学院医療経済学分野教授 川渕 孝一)

 

 

第1章 地域包括ケアシステムのあり方

 

第1節 地域包括ケアシステムの構築を担う自治体の専門性-地域に反映する自治体の価値観-

(東京海上日動ベターライフサービス株式会社シニアケアマネジャー 石山 麗子)

 

第2節 地域包括ケアシステム構築における地域ケア会議の位置づけ

(名古屋大学医学部大学院医学系研究科・地域包括ケアシステム学寄附講座准教授 鈴木 裕介)

 

第3節 住民側からの視点(ヘルスリテラシー)

(聖路加国際大学看護学部看護学科教授 中山 和弘)

 

 

第2章 都市自治体における地域包括ケアシステムの構築

 

第1節 生活を支える「地域包括ケアシステム」-多摩市(東京都)・多摩ニュータウンからの事例-

(多摩市健康福祉部高齢支援課長 伊藤 重夫)

 

第2節 地域づくりとしての役割-松本市(長野県)からの事例-

(松本市健康福祉部高齢福祉課介護予防担当係長 高木 寿郎)

 

第3節 シティマネジメントの視点で取り組む地域包括ケアシステムの構築-大和市(神奈川県)からの事例-

(大和市健康福祉部高齢福祉課長 髙橋 隆行)

 

 

第3章 現地ヒアリング調査を実施して-事例報告-

(日本都市センター研究室主任研究員 新田 耕司)

 

 

第4章 地域包括ケアシステムの「見える」化に向けて

 

第1節 地域包括ケアシステム構築に向けたニーズの把握

(東京海上日動ベターライフサービス株式会社シニアケアマネジャー 石山 麗子)

 

第2節 指標の設定・住民への周知啓発

(聖路加国際大学看護学部看護学科教授 中山 和弘)

 

 

終章-地域包括ケアシステムのあるべき姿と自治体が果たすべき役割-

(東京医科歯科大学大学院医療経済学分野教授 川渕 孝一)

 

 

特別企画(対談)

(広島県尾道市公立みつぎ総合病院名誉院長 山口昇)

(東京医科歯科大学大学院医療経済学分野教授 川渕 孝一)

 

ページTOP